シックス・アングルズ別冊第5号
おかげさまで完売いたしました。

シックス・アングルズ別冊 第5弾
戦略級 日露戦争
800個
限定生産


《ゲーム内容について》

旧SPI社から1977年に発売された、傑作戦略級ゲーム
 「戦略級 日露戦争(Red Sun Rising)」が、
シックス・
 アングルズ別冊
として
装いも新たに復刻されます。
 20世紀初頭の明治日本の命運を左右した重大な戦争を、
 戦略レベルで陸海両面から再現。大国ロシアの南下を
 阻止すべく、兵力的に劣勢な日本軍は、将兵の士気統率
 力での優位性を最大限に活用して、ロシア軍を迅速に
 満洲および遼東半島から駆逐しなくてはなりません。
 このゲームをプレイすれば、当時の日本がいかに戦略
 的に不利な状況下にあり、国家存亡の危機に直面して
 
いたかを実感することができるでしょう。
フルマップ1枚の地図には、日本列島とその周辺を表す
 「戦略海域地図」と、朝鮮北部から満洲およびロシア
 のウラジオストク周辺をカバーする「作戦地図」が
 描かれており、日本軍は戦略海域地図で商船隊を航行
 させて、日本陸軍部隊を本土から大陸へと輸送します。
 作戦地図上では、軍司令官ごとに設定された指揮統率値
 によって配下の部隊を活性化させ、
南山や遼陽、旅順、
 奉天などの重要地点
を巡る会戦を繰り広げます

 また、ゲームマップには東清鉄道の戦域だけでなく、
 ウラジオストク周辺や朝鮮北東部も含まれているので、
 史実の日本軍が実行を延期したウスリー支作戦を早期に
 実行したり、ウラジオストクに通じるシベリア鉄道を
 遮断する作戦を試みたりすることも可能です。
こうした日本軍の陸上作戦は、本土から補給物資を
 海上輸送する商船隊の存在によって支えられますが、
 ロシア軍は旅順艦隊とウラジオストク艦隊を適時に出撃
 させ、日本軍の船舶輸送を妨害しなくてはなりません。
 一方の日本海軍は、こうしたロシア艦隊の出撃を阻止
 するため、軍港に対する海上封鎖を行いますが、この
 行動は封鎖する側の艦隊にも少なからず消耗を強いる
 ことになるため、日本軍はバルチック艦隊の回航に
 備えて艦隊を温存すべく、陸から旅順港を攻略して、
 ロシア軍旅順艦隊を一刻も早く壊滅させることを目指
 します。以上のように、このゲームでは陸上作戦と
 海上作戦が相互依存の関係で密接に結びついており、
 史実で東郷提督が大本営に旅順の早期攻略を直訴し、
 その圧力によって乃木将軍の第3軍が旅順への肉弾
 突撃を強いられるという史実も正確に再現すること
 ができます。
海上作戦で発生する海戦の解決は、主力艦(戦艦・
 巡洋艦)一隻単位のダブルサイズ・ユニットを用いて
 専用の「海戦ディスプレイ」上で行います。海戦の
 解決に際しては、個々の艦艇の砲撃力や防御力だけで
 なく、天候や艦隊間距離、艦隊士気値などの戦術的
 要素も過不足なく織り込まれており、史実の日露戦争
 で時として重大な役割を担った水雷艇や魚雷艇による
 魚雷攻撃もルール化されています

今回の日本版発売に際しては、デイヴィス氏の手になる
 オリジナルのルール/システム(SPI社の公式正誤表を
 すべて適用しています)で構成される本編に加えて、
 日露戦争に造詣の深い戦史研究家・瀬戸利春氏の監修
 による日本版改訂/選択ルールを収録。さらに、
陸上
 作戦の基本システム練習用として、専用ハーフマップ
 で1904年8月から1905年4月までの、奉天=旅順戦域
 での作戦を再現する日本版オリジナルのミニゲームも
 収録しています。

オリジナル版は英文で10ページ、日本版では実質16
 ページというきわめてシンプルなルール構成。また、
 ダミー・システムなどの情報管理に関するルールは
 含まれていないので、ソロプレイで日露戦争全体を
 研究するツールとしても最適です。

SPI版からの主な改良点:
 
 
ルールブックの不明点と説明不足を解消し、図を追加
 ●歴史性を重視するプレイヤーのために豊富な選択ルールを追加
 ゲームマップと海戦ディスプレイのデザインを、より見やすく実用的で、
  かつ美しく修正
 
両軍ユニットのデザインも同様に機能性と雰囲気を備えたものに変更
 
オリジナル版には収録されていなかった、ユニット配置式の両軍展開表
  を新たに制作、増援表は全てゲームマップ上に収録

 
戦闘結果表、地形効果表、補給効果一覧表などの図表類を整理し、
  1枚のチャートの両面に収録、ルール要約を併載

 システム習熟用のミニゲーム「旅順・奉天」と専用のA2判ミニマップ
  を新たに収録

 

ライセンス生産の契約上、800個の限定生産で、売り切れ後
 の再版は一切行いません。

1ユニット:  師団/旅団/連隊/主力艦一隻/
        駆逐艦・水雷艇戦隊
1ヘクス:  23キロメートル(作戦地図)/
       
320キロメートル(戦略海域地図)
1ターン:  1か月

《内容物》
本誌(64ページ)   A4判チャート3枚 
A1判カラー地図2枚(うち1枚はミニゲーム用
 ハーフマップとA2判海戦ディスプレイ)

駒4シート(396個・うち100個はダブルサイズの
 艦艇ユニット)

《マップの見本画像》
マップ全体図(JPEG・567KB) 見る
マップ一部拡大/1(JPEG・473KB) 見る
マップ一部拡大/2(JPEG・378KB) 見る
マップ一部拡大/3(JPEG・473KB) 見る
マップ一部拡大/戦略海域地図(JPEG・378KB) 見る

海戦ディスプレイ全体図(JPEG・284KB) 見る

海戦ディスプレイ一部拡大/1(JPEG・378KB) 見る

海戦ディスプレイ一部拡大/2(JPEG・378KB) 見る
海戦ディスプレイ一部拡大/3(JPEG・284KB) 見る
海戦ディスプレイ一部拡大/4(JPEG・378KB) 見る
ミニゲーム用A2判マップ(JPEG・ 

《ユニットの見本画像》
両軍ユニット見本(JPEG・189KB) 見る

《本誌記事》
日本版改訂/選択ルール(PDF・567KB) 見る


《史実に基づくヴァリアント》
ヴァリアント・ユニット(PDF・567KB) 見る
ヴァリアント・ユニットの説明
(PDF・95KB) 見る


《正誤表》2007年8月14日

《明確化》
1)艦隊士気値がゼロとなっている艦隊の所属艦艇は、海戦に
  おいて、一切の砲撃や魚雷攻撃を行えません。

 

《Q&A》
Q1  5.14項 自軍の軍港内で停泊中の艦隊も、敵艦隊によ
  る索敵の対象になり得るのでしょうか?

A1 
 はい、その通りです。例えば、旅順艦隊のマカロフが
  旅順港にいる時に日本海軍の索敵を受け、8.11項に従い
  
海戦を回避し続けた場合、ロシア水兵たちは「なんだ、意
  外と腰抜けのじいさんだ」と呆れ、士気がゼロに低下しま
  す。 そのため、ロシア軍プレイヤーは士気低下を防ぐため
  に、時には海戦に応じる必要が出てくるというわけです。

Q2  5.14項 追加の質問になりますが、ルール5.14項によ
  って出撃を禁じられている冬季ターンのウラジオ軍港に対
  しても、艦隊によって封鎖を行い、停泊状態の艦隊を索敵
  対象として海戦に巻き込むことができる、と解釈してよろ
  しいでしょうか?
A2  5.14項の「冬ターンには、ウラジオ内の艦隊は出撃で
  きない」との規定は、「近距離への出撃準備だけなら行え
  る」とも解釈できますが、ウラジオ軍港とピョートル大帝
  湾外との連絡が途絶している状況を表しているとも解釈で
  き、後者だと「ウラジオ内のロシア艦隊に対して索敵でき
  ない」ということになります。「出撃できない(停泊状態
  のまま)」の部分を重視すると、前者の解釈となりますし、
  「冬のターンには」という部分を重視すると、後者の解釈
  となると思います。とはいえ、冬季のウラジオに関する封
  鎖や機雷敷設の制限がないというのも気になるところで
  (単にSPIのミスとも考えられますが)、ルール全体の
  整合性が保たれるのであれば、索敵は可能とするのが妥当
  かと思われます。この件については、経験者に相談してさ
  らに検討しますが、現状では「索敵は可能」としてプレイ
  してください。


Q3  6.0項 洋上索敵フェイズにおいて索敵に成功すれば、
  すぐに海戦が発生する(つまり海上移動フェイズの前に)、
  という事でよろしいのでしょうか?
A3  その通りです

Q4  7.2項 海上移動フェイズでは、初めにロシア艦隊が移
   動し、次に日本艦隊(商船隊)が移動します。この為、ロ
   シア艦隊が同じへクスに侵入してきても、商船隊はそこか
   ら逃げる事ができます。このルールを考えてみると、ロシ
   ア艦隊が狙う事のできる商船隊は以下のような状況にある
   場合かと思われます。

 A.第1インパルスに本土の軍港にいない商船隊ユニット   
   (第1インパルスには移動できない為)
 B.作戦地図上に限定補給源を展開している
商船隊ユニット
   敵艦隊が侵入してきても逃げる事は可能だが、ルール7.53
  により限定補給源をいったん除去しなくてはならず、それ
  を作戦地図上に再配置できるのは増援フェイズ(補給フェ
  イズの後)になってしまう

  以上ですが、このAB以外に商船を襲撃できる状況はあるの
  でしょうか?

A4  基本的には上の2パターンとなります。ただ、海上ユニ
  ットは移動禁止ヘクスサイドを越えて移動することができ
  ないので、日本海の商船隊は、状況次第ではロシア艦隊か
  ら逃げることができず、湾に追い詰められて襲撃されるこ
  ともあり得ます。。

Q5  7.2項 上記の解釈で問題ないとすると、浦塩艦隊は
  AないしBの状況以外では商船襲撃ができない、という事で
  
よろしいのでしょうか。つまり、日本軍がウスリー支作戦
  を行わない限り、浦塩艦隊が日本の商船を撃沈できる機会
  はほとんどない、という事になると思うのですが?
A5  日本軍は、舞鶴に配置する商船隊の動かし方を誤れば、
  逃げ場を塞がれることになります。また、ロシア軍は日本
  の商船隊が向かうルートをあらかじめ察知し、その通過ヘ
  クスに隣接するヘクスで待ち伏せすることで、日本軍商船
  の運行を事実上、阻止することができます。こうした航行
  妨害は、日本軍にとっては、商船隊を撃沈されることと同
  じくらいの打撃になります。

Q6  7.4項 第1ターンないし第2ターンに、日本軍は大連
  に上陸できますか?
A6  大連のへクスにロシア軍ユニットが存在しなければ、ど
  ちらも可能です。また、手順に沿って言うと、1.日本軍商
  船隊のヘクスAへの移動 2. ロシア軍移動  3. 日本軍陸
  上ユニットの、ヘクスAのいずれかの沿岸ヘクスへの上陸
  となっている点に注意してください。言い換えれば、ロシ
  ア軍陸上作戦ステージが開始された時点では、日本軍商船
  隊はまだ、積荷の陸上ユニットをどのヘクスにも上陸させ
  ていないわけです。従って、第1ターン開始時に大連が空
  だからといって、日本軍が商船隊と陸上ユニットをヘクス
  Aに送りこんで海上移動フェイズを終了した場合、続くロ
  シア軍陸上作戦ステージでロシア軍が大連に部隊を送り込
  めば、日本軍は大連以外の沿岸ヘクスに部隊を荷揚げせね
  ばならず、そうすると第2ターンの陸上作戦ステージの日
  本軍補給判定フェイズでこれらの陸上ユニットは全て全滅
  することになります(商船隊はすぐには別の港湾へ逃れら
  れません)。

Q7  18.1項 日本本土の軍港にいる修理の終わった艦艇が、
  旅順を封鎖中の第1艦隊に合流するにはどのようにすれば
  よいのでしょうか。例えば、移動フェイズに第1艦隊が旅
  順から当該軍港に移動し、修理完了艦を「拾い上げ」、ま
  た旅順に戻るといった手順になるのでしょうか?
A7  日本本土の軍港にいる修理の終わった艦艇を艦隊に編入
  するためには、艦隊がその軍港に赴き、そこで移動を終了
  して、次のターン開始時に同じヘクスにいなくてはなりま
  せん。つまり、移動途中で「拾い上げる」ことはできませ
  ん。ちなみに、艦隊に所属する損傷艦を本土の軍港に帰港
  させる際も、同様に艦隊全部で帰港しなくてはなりません。
  そのため、史実では旅順の海上封鎖で損傷した艦を早く修
  理しないとバルチック艦隊の到着に間に合わなくなると考
  え、海軍首脳部は陸軍に203高地の早期攻略(ロシア艦隊
  の壊滅)を催促し続けました。

Q8  18.1項 修理状態の艦艇は、どこに存在するのでしょう
  か。例えば、損傷したグロモボイが修理マーカーを載せて
  いる間にウラジオ艦隊が出撃し、グロモボイを出撃させな
  いという宣言の後、日本艦隊と交戦、その後、旅順へと入
  港した場合、次のターンに修理の完了したグロモボイはウ
  ラジオ艦隊に参加できるのでしょうか?
A8  艦隊に所属しない独航艦は、このゲームには登場しませ
  ん。この例ですと、グロモ ボイはウラジオ艦隊がいったん
  ウラジオストクに帰港して、一緒にターン開始を迎えなけ
  れば、艦隊に合流できません。

Q9  18.1項 修理中の艦艇は、同じ軍港にいる別の艦隊へと
  修理中に所属換えを行えるのでしょうか?
A9  修理マーカーを載せた艦艇は、修理中の間はいずれの艦
  隊にも所属していないと見なされます。そして、海上戦略
  ステージ開始時に、その海域ヘクスに存在するいずれの艦
  隊へも編入できます。

 

 
 
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