シックス・アングルズ第10号
おかげさまで完売いたしました。

シックス・アングルズ第10号
パウルス第6軍

 

ジ・ゲーマーズより1992年に発売された傑作作戦級ゲーム
 「スターリングラード・ポケット」が、デザイナーの原型から
 全面的にリデザインされ、まったく新しい作戦級ゲームとして
 再登場しました。
パウルス第6軍は、これまでのスターリングラード包囲戦を
 テーマとするゲームと異なり、ドイツ軍プレイヤーに対する
 行動上の制限を極限まで排除。史実でパウルスがとった
 緩慢な対応策を指標とする代わりに、本来のドイツ軍であれば
 史実よりもはるかに機動的な反撃を展開したであろうとの
 「当時のドイツ陸軍が持っていたはずのポテンシャル」を
 基準に設定した上で、ゲーム展開の調整を行ってきました。

ドイツ軍プレイヤーは、第6軍に所属する装甲師団3個と
 自動車化歩兵師団3個、そして第4装甲軍に配属された
 装甲師団1個と自動車化歩兵師団1個を第1ターンから駆使して
 ソ連軍の大攻勢に対処します。即座にスターリングラード市街
 から離脱できない第6軍主力の歩兵と、チル川方面の主戦線と
 
の連絡を確保しつつ、ソ連軍の攻勢主力である戦車軍団に
 
打撃を与え、全般的な優勢を再び取り戻すことを目指します。
対するソ連軍プレイヤーは、限られた補給物資を有効に
 活用して戦車軍団の破壊力を敵部隊に向けて放ちつつ、
 包囲した第6軍主力とチル川戦線、そしてドン川下流の
 3方面に対する兵力配分を巧みに行い、敵による第6軍の
 救出作戦を阻止する一方で、チル川戦線における次の
 大攻勢(ロストフを目指す戦略的攻勢)の拠点となる
 橋頭堡の確保を試みます。
ゲームシステムは、プレイアビリティを最優先に考えた
 オーソドックスな作戦級の基本ルールを踏襲したもので、
 史実の結果に拘泥する「陰謀ルール」の類はありません。
 もし、当時の第6軍司令官が、マンシュタインのように
 機動防御の手腕を持つ人物であったなら、スターリングラード
 攻防戦の展開と結末はどのように変わっていたのか。
 プレイヤーは、白熱した対戦によって、その答えの一端を
 地図上のゲーム展開から得ることができるはずです。


1ユニット:  軍団/師団/旅団/連隊/大隊
1ヘクス:  5.5キロメートル
1ターン:  3日

《内容物》
本誌(64ページ) 
A1地図1枚 見本画像を見る
駒800個 見本画像を見る
チャート2枚(A3版両面印刷)
本誌第9号付録ゲーム「ウォー・フォーマザーランド」
 追加シナリオ用の拡張ミニマップ(B5版)つき 

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《ルールブック》
プレイテスト用ルール(PDF・945KB) ダウンロードする
 
※2005年7月10日現在の最終版
ルール要約/A4判1ページ(PDF・95KB) ダウンロードする

《正誤表》2014年9月18日 ※が新規追加・修正分

《訂正》
1)ソ連軍展開表に印刷されている第8オートバイ連隊の
 移動力は「9」となっていますが、正しくは「11」です。
2)5.55項 後半部分のソ連軍ユニットについての説明文中
  「オーバーランを実行することもできますが〜」以下
  の文章を「ソ連軍ユニットは対応移動フェイズ中には
  オーバーランを行えません」に変更してください。
3)ドイツ軍「Stumpfeld」司令部ユニット(第2ターンの増援)
  の移動力が、ユニットでは「12」、マップ上の増援トラック
  では「9」となっていますが、これは「9」が正解です。
  訂正ユニットのPDF画像(95KB)をダウンロードできますので、
  暫定的にブランクカウンターに貼って使用していただければ
  幸いです。正式な訂正カウンターは、シックス・アングルズ
  第11号に添付する予定です。
4)6.3項 戦闘解決手順1の説明文中「9:6の場合は1:1に」
  とありますが、これは「9:6の場合は3:2に」の誤りです。

5)ソ連第1親衛軍とルーマニア第3軍の配置エリアのヘクス番号
  が、展開表では「0130〜」および「0131〜」、マップ上
  では「0228〜」および「0229〜」となっていますが、
  正しいのはマップ上の表記です。

6)シナリオ2におけるルーマニア軍第1歩兵師団第5連隊と
  第93連隊の配置ヘクスが「5828」となっていますが、
  これは「5728」の誤りです。

7)ルール4.23項と5.42項の末尾に、以下の文章を追加します。
  「なお、オーバーランの実行過程においては、目標となる
   ヘクスにいる防御側ユニットのZOCは有効ですが、それ
   以外の非フェイズ・プレイヤーのZOCは一時的に無視する
   ことができます。」

8)6.65項 「追加の6.65項退却を行うユニットは、退却し
  てきたユニットでも、元からそのヘクスにいたユニット
  であってもかまいません」という部分を「追加の退却を
  行うユニットは、退却してきたユニットでなくてはなり
  ません」に変更してください

9)ドイツ軍「第56装甲軍団」司令部ユニット(第7ターンの増援)
  の部隊名は「第57装甲軍団」が正解です。

《ルールの明確化》
1)7.81項の条件を判定する際、敵ユニットの存在する
 ヘクスや、橋のない大河ヘクスサイドの対岸ヘクスは、
 降伏判定の際には常に敵ZOCと見なされます(味方ユニット
 が存在しても)。また、地図端のヘクスで上の条件を判定
 する際、地図外の領域は全て「敵ZOCヘクス」と見なして
 判定を行います。
2)6.62項に従って、地図外へと退却したユニットは、
 その時点で退出ヘクスから最も近い、敵ユニットのいない
 増援登場ヘクスから、増援部隊として復帰できます。
 この際、増援登場ヘクスの記号は、無視してかまいません。
 例えば、ヘクス1833から地図外へと退却したドイツ軍の
 ユニットは、もしヘクス2033、1933、1734、1433の
  各ヘクスがソ連軍ユニットに占められているなら、ヘクス
 2334から増援として復帰することができます。なお、
 地図外にはいかなるユニットのZOCも及んでいないものと
 見なされます(ただし明確化1を参照)。また、地図外へ
 退却したユニットを再び地図内へと復帰させる場合も、通常
 の増援と同様、所有プレイヤーの任意で遅らせることができ
 ます。復帰を遅らせた結果、登場ヘクス付近の敵ユニットの
 位置が変化している場合、登場可能なヘクスの判定は、その
 ターンのドイツ軍対応移動フェイズ開始時に行います。
3)6.62項における「自軍側の地図端」を具体的に説明すると、
 次のようになります。「枢軸軍側の地図端」はへクス0134
 〜5734〜5708です。「ソ連軍側の地図端」はヘクス0134
 〜0125〜1905〜3501〜5301〜5708です。ヘクス0134
 と5708は、枢軸・ソ連軍の両方の「自軍側地図端」です。

《Q&A》
Q1  5.29項 攻撃力がゼロのユニットは、攻撃力が1以上
  のユニットとスタックした状態であれば、敵ZOCのへクス
  に移動や退却ができるという意味でしょうか? それとも、
  移動や退却をしようとしている敵ZOCのへクスに他の
  (攻撃力がゼロのユニットとスタックしている攻撃力が1以
  上のユニット以外の)攻撃力が1以上のユニットが存在し
  ていなければならないと言うことでしょうか?
A1  後者が正解です。移動先の敵ZOCヘクスに、最初から
  攻撃力1以上を持つ味方の ユニットが存在していなくては
  なりません。

Q2  5.4項 攻撃力がゼロのユニットは、他のユニットとス
  タックして、一緒にオーバーランに参加することができる
  のでしょうか?
A2  攻撃力がゼロのユニットは、オーバーランに参加する
  ことができません。したがって、攻撃力1以上のユニット
  と、攻撃力ゼロのユニットがスタックした状態で移動して
  いる途中で、攻撃力1以上を持つ他の味方ユニットが存在
  する敵ZOCヘクスに進入し、攻撃力1以上のユニットが隣
  接する敵ユニットに対してオーバーランを実行する場合、
  攻撃力ゼロのユニットはオーバーランを実行する前に、
  そのヘクスで移動を終了しなくてはなりません。

Q3  6.62項 自軍側の地図端への退却は、退却の優先順位
  (6.69項)に関係なく行えるのでしょうか? それとも、
  他に退却できるへクスが無い場合にのみ認められるので
  しょうか?
A3  退却の優先順位に関係なく行えます。

Q4  6.73 「ステップロスで満たされなかった数値と同じ
  へクス数だけ、前進を行うことができる」となっています
  が、例えば、相手側に適用された戦闘結果が「1」の時、
  それをステップロスで相手が満たした場合、ステップロス
  で満たされなかった数値は「0」になります。その場合は、
  たとえ相手側のいたへクスが(ユニットの全滅によって)
  空になっても前進できないのでしょうか? それとも、
  相手側のいたへクスが空になれば、「ステップロスで満た
  されなかった数値と同じへクス数だけ、前進を行うことが
  できる」に関係なく、1へクスは前進できるのでしょうか?
A4  前者が正解です。要求された戦闘結果を全てステップ
  ロスで満たした場合、その戦闘に参加した相手側のユニッ
  トは、戦闘後前進を行えません。ただし、同一フェイズ中
  に行われる他の戦闘に参加しているユニットは、この空い
  たヘクスへと自由に(他の制限の範囲内で)退却や戦闘後
  前進を行えます。

 

※以上の正誤表は、A4判2ページのPDF型式でダウンロード
 することができます。

http://www.mas-yamazaki.net/paulus_errata_2008_01_16.pdf

 

 


《プレイテスト画像》

2005年2月6日
初期配置(JPEG・567KB) 見る
初期配置/南部拡大(JPEG・567KB) 見る
初期配置/北部拡大(JPEG・567KB) 見る
第1ターン終了時(JPEG・567KB) 見る
第1ターン終了時/南部拡大(JPEG・567KB) 見る
第1ターン終了時/北部拡大(JPEG・567KB) 見る
第2ターン終了時(JPEG・567KB) 見る
第4ターン終了時(JPEG・567KB) 見る

2005年3月21日
画像入りプレイテスト報告 見る

 
 
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