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《寸評》
広告の目的は、作品として楽しむことではなく、
商品の売り上げを向上させることです。
ですから、もしこの広告で
三代目レンジローバーの販売台数が
好成績を残しているのであれば、
私があれこれ口出しする筋合いはありません。
ただ、「レンジローバー広告」として見た場合、
この作品はあまりにも薄っぺらで、中身のない
うわべだけのイメージ広告という評価を
不本意ながら、下さざるを得ません。
なぜなら、この広告には、このクルマを
どうしても 欲しくなるような「物語」が、
私にはなにひとつ感じられないからです。
人がものを買うときには、商品だけでなく
その商品にまつわる「物語」に対しても
お金を払おうと考えるもの。
自分のライフスタイルの中で、
他のどれでもない「その商品」が
重要な役割を担い始めた時、人は
それを持つことに誇りを感じたり、
精神的な満足感を得たりするのです。
ただ単に、超高級。ただ単に、カッコいい。
それだけでは、誇りや深い愛着が
生まれてくるはずもありません。
そういった「物語重視」の広告戦略の好例が、
最近のメルセデス・ベンツCクラスの広告です。
「伝統だと思う。未来だと思う。
道具だと思う。アートだと思う。(以下略) 」
ユーザーの心に訴えかける強靱な「物語性 」で、
ベンツCクラスというクルマをユーザーが
買うべき「意味」を創り出しているわけです。
真ん中のクルマの写真を他のクルマと
取り替えても、そのまま通用してしまう、
というのでは、レンジローバー広告としては
ちょっと寂しい気がします。
広告画像のCopyright
(c) 2003 --- LAND ROVER
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