パウルス第6軍 プレイテスト報告

2005年3月21日 大阪・森之宮
プレイヤー: 小野氏(第66軍以西のソ連軍)・石田氏(第62軍以南のソ連軍)・山崎(枢軸軍)


《第2ターン終了時の戦線》

 ドイツ軍は、第6軍の第16装甲師団と第3および第60自動車化歩兵師団を第1ターンに引き抜き、
ドン川西岸に移動させて、カラチとニジネ・チルスカヤ間の 回廊部を確保させる戦略方針を採用。
彼らの抜けた穴は、スターリングラード市街から抽出した第51軍団の歩兵師団で塞がせている。
 西部のソ連軍は、部隊の突進を優先して、孤立したルーマニア軍の包囲には最低限の部隊しか
割り当てていない。また、ドン川湾曲部からの撤退を進めるドイツ第11軍団の戦区にも、少数の
狙撃兵師団のみを戦線維持の兵力として投入し、残りの部隊はカラチ=ニジネ・チルスカヤ回廊
とチル川下流方面へと全力で突進している。

第2ターン終了時の拡大図


《第3ターン終了時の戦線》

 ソ連軍プレイヤーターンが終了した時点で、ドイツ第11軍団の正面に配備されたソ連軍の狙撃兵
師団が2個しかいなかったため、ドイツ軍はこの戦域で大規模な反撃を行って、ソ連軍の背後を脅か
すことを決意。第24装甲師団を中心とする機動反撃部隊を編成して、ソ連第5戦車軍の背後を襲わ
せるのと同時に、カラチ=ニジネ・チルスカヤ回廊でも第16装甲師団などによる突破反撃を実行。
第5戦車軍の完全包囲には失敗したが、ソ連軍狙撃兵師団6個と戦車旅団2個を一時的に包囲した。

第3ターン終了時の拡大図


《第4ターン終了時の戦線》

 ドン川湾曲部で突破を試みた第24装甲師団は、ソ連軍の大規模な戦車部隊による反撃を受けて
装甲連隊を失い、ドン川東岸へと再び脱出。カラチ=ニジネ・チルスカヤ回廊
で反撃を行った戦車
部隊も壊滅し、第5戦車軍の逆包囲というドイツ軍の試み(シュテルン=星作戦)は失敗に終わる。
この反撃で、
カラチ=ニジネ・チルスカヤ回廊の兵力を消耗してしまったため、回廊の長期的な
維持は困難な見通しとなった。ソ連軍は、全戦線でじわじわと前進を続ける。

第4ターン終了時の拡大図


《第5ターン終了時の戦線》

 カラチ=ニジネ・チルスカヤ回廊を維持するため、ドイツ軍は手持ちの全機動兵力をかき集めて
街道沿いに集中する。ピトムニクの飛行場には、空輸による補給物資が届いているが、この物資を
少しでも長く消費せずに蓄積するため、陸路による補給線の保持を最優先目標とする。カラチの
橋の対岸では、回廊の幅はわずか6キロほどとなったが、それでも補給線は保持され、弾薬を満載
したトラックの車列がニジネ・チルスカヤから第6軍主力のいるスターリングラード方面へと向かう。

第5ターン終了時の拡大図 その1
第5ターン終了時の拡大図 その2


《第6ターン終了時の戦線》

 第6ターン(1942年12月3日)、遂にカラチ=ニジネ・チルスカヤ回廊がソ連軍によって奪われる。
これにより、第6軍は陸路での連絡を絶たれて包囲され、回廊の防御作戦を行っていた第11装甲師団
も脱出できずに包囲環へと閉じこめられた。次の第7ターンに登場する第6装甲師団を用いて、回廊部
で大規模な打通作戦を行う構想を立てるも、今回は時間切れで終了となった。

 ドイツ軍の反省点としては、シュテルン作戦で回廊部の装甲部隊を突出させる形での反撃を行い、
兵力を磨り減らしてしまったことが挙げられる。このゲームの場合、補給判定は自軍プレイヤーターン
の終了時に行われるため、このような形で一時的に包囲してもあまり効果は見込めない。また、
チル川戦線に登場する警戒大隊をこの回廊部へと積極的に送り込んで、ドイツ軍の正規軍部隊と
協同で防衛線の維持に当たらせる戦術をもう少し研究すべきと思われた。しかし枢軸軍をプレイ
しても充分に楽しめるゲームに仕上がりつつあることが確認できたので、デザイナーとしては満足。

 ゲームシステムに関しては、特に重大な問題点も見当たらず、最終的な調整の段階に入っている。
ルールの贅肉を削り、プレイバランスを確認しながら勝利条件の設定を進めるのが残りの仕事。

第6ターン終了時の拡大図


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